どんな試練も宝になる

50代　女性　やこさん

こんにちは。ビリーブメンバーのやこです。

今回は、どんな試練も無駄なことは一つもない、全てのことが宝に変わるのだと実感できていることを伝えたいと思います。

私はがんのサバイバーです。乳がんと肺がんの治療中で、7年目を迎えました。

がんの治療が始まるまで、私はずっと看護師として訪問看護業務に就いていました。
正社員だったため、夜遅くまで働き、当番の時は夜中や休日の緊急連絡にも対応していました。
私は、子供が２歳の時に離婚しています。妻として嫁として失格、親としても全く自信がないままの子育てはいつも不安がつきまとい、今思うとすでにいろいろな心の問題を抱えていたのだと思います。

そんな私にとって、患者さんに感謝される訪問看護の仕事は、唯一自分を認めることのできる鎧のようなものでした。
制服を着るとスイッチが入って患者さんたちとは会話ができるのに、制服を脱ぐといっぺんに不安がわいて、友人と会うのも億劫で、ママ友さんたちとの交流は苦痛以外の何ものでもありませんでした。

そして、いい親にならなくてはいけない、仕事で認められる人間にならないといけないと考えて、自分の許容量はとても小さいのに、それをはるかに超える高い目標を掲げて、無理して自分を飾って人に認められることを頑張っていました。

その中で、６年半前に肺がんが見つかり、手術治療を受けた後、仕事ができなくなりました。
２年間の休職をいただいていましたが、その間に、乳がん、肺がん再発の治療をうけ、結局退職しました。
この時は、これで自分の人生が全部終わったと感じたくらいの喪失感を味わっていました。
本当は、仕事なんてできないほど気持ちは落ちていたのに、仕事ができない自分を許せず、まだ看護師としてキャリアを積まないと、と必死で折れた自分の心を起こして、自分の望む条件で再就職しましたが、また肺がん再発にて手術した後、体力が回復せず、そこも退職しました。

今年４月に娘が大学に進学し、また働かなくては・・・と思っていましたが、仕事を探そうとすると気持ちが憂鬱になり、今後どうなるのだろうと不安ばかりが募って行動に移せませんでした。

ビリーブの存在については、昨年から気になっていましたが、がん患者の自分は対象ではないと諦めかけていました。
しかし、今年６月に『適応障害』と『うつ』の両方あると診断を受け、先生にも薦められて念願のビリーブにつながることができたのです。