最初は半信半疑でした

40代 女性 チョコミントさん

働く女性

はじめまして。メンバーのチョコミントです。
ビリーブに通い始めて約4ヶ月が経ちました。
鬱になったきっかけやビリーブに通うまでの自分、
ビリーブに通うようになってから変わったことなどお話していけたらと思います。

<鬱になったきっかけ>
 私はちょうど1年前ぐらいに鬱を発症しました。その頃、中学受験と高校受験を控える子供二人を育てながら、仕事でも管理職をしていた私は、公私ともに多忙を極める生活を送っていました。

 仕事自体はとても大好きで、仕事仲間にも恵まれ、今思うとなぜ鬱になったのか不思議なくらい恵まれた環境でしたが、管理職になってから5年、どんどん増える担当部門の管理職を掛け持ちする中で、対応領域の広さと深さとスピードが、自分の中で限界に達していたのだと思います。任された領域をうまく管理しきれていないプレッシャーや、実務も部下にほとんど任せきりの申し訳なさから眠れない日が続くようになりました。

落ち込む女性 睡眠薬を処方されても2~3時間しか眠れない日が続き、日中も頭が働かず事務処理能力・判断能力が極端に落ち、担当部門の業務・トラブル解決に部下が必死に動いているときに自分が適切にフォローに動けないことが続き、部下への申し訳なさから自分をひたすら責めるようになりました。

 そんなある日、職場でパニック・過呼吸のような状態になってしまい、上司から「しばらく休養したら」と提案をいただきました。睡眠薬を処方してもらっていたメンタルクリニックの医師からも2ヶ月は休んだほうがよいと勧められ、仕事を休むことにしました。

 仕事を休んだら眠れるようになると思っていた私ですが、最初の1ヶ月は仕事のことが気になりずっと業務用携帯を握って会社の様子を気にかけている状態で、あまり睡眠不足は解消されませんでした。また、仕事を始めて20年以上、働きながら子育て・家事をすることが当たり前だった自分にとって「家にいて出来るだけ何もせずにゆっくり休む」という鬱の療養は、自分が空っぽになったような気分で苦痛で、また家のために働くことができていない自分が情けなく、将来への不安がどんどん募っていきました。

家に引きこもる女性

 休職2ヶ月目も、皆が働いている日中は近所の目を気にして外出することができず、ずっと家に引きこもるようになりました。そうしているうちに鬱と不安、睡眠不足がさらに酷くなり、薬を合わせるために1ヶ月入院をすることになりました。
 
 入院中に薬を合わせ、退院後は何とか眠れるようになりましたが、日中活動としては買い物で少し外出するぐらい、家事は夕飯づくりをやっとのことで行うだけで、残りの時間はベッドで横になり、どうやったら鬱を治せるか不安で、公的なこころの相談窓口に、同じ内容を毎日電話相談するような生活を送っていました。夕飯づくり以外の掃除や洗濯、受験する子供たちの学校対応などはすべて家族に任せる状態で、そんな自分への情けなさやふがいなさ、将来への不安に押しつぶされそうになりながら日々を送ることで精一杯でした。

<ビリーブとの出会い>
 そんな時に頼ったのが、ビリーブです。退院後、調子が良い時にリワーク施設に通いたいと思い、一度見学に行っていたビリーブ。あたたかく迎えてくださるスタッフさんと、メンバーの楽しい活動の写真が沢山貼ってある施設が印象的で、この施設であれば、もしかしたら深い鬱の沼に落ち込んだ自分も変われるかもしれない、変わりたい、と半ばすがるような気持ちでスタッフさんに電話したことを覚えています。

ウォーキング

<ビリーブに通って変わったこと>
 最初は週に数日、午後だけプログラムに参加することから始めました。ボランティア清掃やウォーキング、テーブルピンポンやお茶会体験など、身体を動かすプログラムやコミュニケーション系プログラムを中心に参加しました。一見、仕事復帰にあまり関係することがなさそうなプログラムに見えた私は、これで本当に鬱になった脳や心、体が回復するのだろうか、と最初は半信半疑でした。

 ところが、ビリーブに通って楽しくコミュニケーションしたり体を動かしたりすることで、家で引きこもっているうちに悪くなった姿勢や落ちた体力が戻っていき、通い始めて1ヶ月ほどで家族が驚くくらい姿勢が良くなり、表情がよくなり、体力がつきました。ビリーブに通っていると1日5000歩以上歩くのが当たり前になり、その体力で、夕飯づくりしかできなかった家事が掃除、洗濯、家族の学校行事への参加もできるようになりました。

グループワーク

<今取り組んでいること>
 少しずつ元気になってきた私ですが、現時点でまだ克服できていないのが、「仕事復帰までに、衰えた能力は戻していけるのか」「仕事復帰後、仕事がきちんと継続できるのか」「鬱は再発しないのか」の不安の解消です。

 ビリーブでは、鬱の元となる負の考え方を変えたりコミュニケーション力を上げる講座が多数存在しています。ネガティブな自動思考や認知の歪みを矯正するための「自動思考からの脱却」、爽やかな人間関係を結ぶコミュニケーションスキルを学ぶ「爽やか会話術」、落ちた自己評価を持ち上げ自己肯定感をアップする「自己肯定感アップ術」などなど…。また、仕事の能力を戻す為のオフィスワークや調査・プレゼンテーション能力を高めるBPPというプログラムなど、自分の能力不安が解消されるプログラムがあるため、それに毎日取り組んでいます。

 将来の不安はいくらでも作り出せるもの。でも、今の努力・実行の積み上げの先にしか幸せな未来はないので、それを思い信じながら、日々のプログラムに取り組んでいます。今やるべきことに集中できる自分になって、ビリーブを卒業し仕事復帰したいと思います。

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