人間関係での大きなトラブルがきっかけで自分の特性について真剣に考えるようになりました。利用者の声 / 2024年1月30日 20代 男性 あっしゅさん こんにちは、あっしゅです。ビリーブには2019年の5月から通わせていただいています。 今回、わたしもメンバーの声を書かせていただくということで、以前の仕事を退職して、ビリーブに通うことを決めた経緯と、今の生活についてお話させていただきます。 ~以前の仕事と発達障害~ 私は2016年に大学を卒業したあと、特別養護老人ホームで介護士として働き始めました。 最初は人手不足の業種だからこそ、やりがいを感じていましたが、他の職員と上手くコミュニケーションが取れなかったり、仕事でミスが続いてしまったりと、だんだんと気持ちに余裕がなくなってったのを今でも覚えています。 勤務時間はさまざまで夜勤もあり、生活リズムを維持することが簡単ではありませんでした。 辞めていく人も多く、入社したときと比べてスタッフの数もかなり減ってしまったとき、朝起きると抑うつ的な気分が続くばかりか、利用者の方に対してまでも笑顔で振舞えなくなり、これはまずいと思い退職を考えるようになりました。 あるとき、知り合いから、もしかしたら発達障害かもしれないから受診してみるといいとアドバイスを受け、病院で検査を受けたところASDという診断をうけました。 発達障害には主に3種類あり、学習障害のLD、注意欠陥多動性障害のADHD、そしてASD。ASDとは自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害の総称で、自閉症スペクトラムとも言います。 主に他者とのコミュニケーションに難があるのが特徴で、空気を読んだり相手の気持ちを汲み取ったりすることが苦手という先天的な障害です。 当時、診断されたとき、わたしは正直あまり障害という自覚がなかったのですが、人間関係での大きなトラブルがきっかけで自分の特性について真剣に考えるようになりました。 そこで仕事を辞めた後のことを考えた時、まずは抑うつ的な気分を改善しつつも、自分の障害と特性を理解していかなければと考えていました。 ~ビリーブに参加して~ 私はジャズが趣味で表町商店街にあるバーによく通っていたのですが、その近くにあったリワーク施設がビリーブでした。以前からビリーブの前を通るたび気になっていたので、プログラムの見学や体験をさせてもらい、通うことを決めました。 最初は休み休みの参加でしたが、次第に毎日通えるようになり生活リズムも整うようになってきました。プログラムでは認知行動療法で自分の思考のクセに気づいたり、アンガーマネジメントで自分のストレスがたまっていることに気づけるようになったり、感情をコントロールする方法を教えてもらえたりと、大変身になることをたくさん学べています。 またビリーブのメンバーとの関わりを通して、自分がどんなコミュニケーションをとっているのかということを客観的に見つめられるようにもなりました。実際私は、ビリーブに来た当初は相手の話をあまり聞かずに、自分の話したいことばかり話していたと思います。 いまは自分のコミュニケーションの仕方を支援員からアドバイスを頂きながらコントロールし、自分も相手も気持ちの良いコミュニケーションがとれるように心がけています。 ~将来の夢~ ビリーブのプログラムで自分の未来を考える機会がありました。将来私は日本を出て、ニュージーランドで農業を営みながら暮らしたいと考えています。そのためには日本から現地に行き、住居を見つけ生活していけるだけの費用がないといけません。 それに向けて今できることは、引き続き生活リズムを維持して体力をつけながら、ビリーブのプログラムにしっかり取り組んで、仕事に就ける状態にもっていくことです。そして就職した後は、再び辞めることなく計画的に貯金しながら仕事を続けていかなければなりません。 夢を夢で終わらせない為に、いまはその準備を着実におこなっていきたいと考えています。