<カタルシス>という言葉を聞いたことがありますか?
心の内にある不安やイライラ、苦悩や怒り等の感情を言葉にして表現すると、その苦痛が解消され、安心感や安定感を得ることができる
これを<カタルシス効果>と呼び、<心の浄化作用>とも表現されます。
カタルシスとは、ギリシア語で「浄化」を意味します。
心に溜まった不安やモヤモヤなどネガティブな感情を発散させるには、カタルシス効果を上手に活用することが有効だと感じています。
わたくしキューちゃんの、最近のカタルシス・・・
それは、ドラマ「陸王」を観て毎週号泣することです!
登場人物たちが困難に立ち向かう姿、壁を乗り越えようとする姿、時に挫折はするけれど、でも諦めない、前を向いて進む姿に心が熱くなります。涙ナシには観られません(T_T)
そして、観終わったあとは、毎回スッキリした気分になっています。
まさにカタルシス効果!
カタルシス効果のある行動はすべて「代償行為」と呼ばれます。 代償行為とは、本来の欲求を行動に移すことができないため、 その欲求に代わるよく似た、あるいは関連のある行為をすることで、ある程度の欲求を満たすことです。
たとえば・・・ ・
●映画などの主人公に自分を重ね合わせて一緒に悲しむこと
●本来の辛かったり悲しかったりした経験の思いを涙として表現すること
●友人やカウンセラーなどに思いを言葉にして発し、過去の満たされなかった自分の気持ちを満たすこと
などが、代償行為です。
過去に感じた苦しみの行き先を見つけることを<カタルシス>と呼んでいるのです。
古代ギリシアのアリストテレスは、演劇のなかでも悲劇には『カタルシス』があることを発見しました。
「自分の苦しみや悲しみ、言葉にならないモヤモヤなどを、悲劇の劇中で代弁してもらうことで、自分の中から吐き出すことができる」というのです。
また、精神分析学者フロイトは、「人間は抱えている感情の全てを適切に表現できない」と、考えていました。
「自分自身でも気づかないような欲求や願望が無意識にあり、それを言葉や態度で表現できずにいたり、 その欲求や願望にすら気づかないことがある」と述べていました。
このことより、「人間は言葉にできないモヤモヤや過度な抑圧が蓄積すると、神経症やストレスに関連する障害を発症する」と推測しました。
文明は進化して医学も進歩しましたが、人間の心は複雑です。今も昔も同じようなことに悩み苦しんでいたのだと思います。
自分に合うネガティブな感情を発散させる手段を見つけることが、毎日を楽しく過ごす秘訣かもしれませんね。
今週も陸王楽しみだー。