40代 女性 キューちゃんさん
2015年3月 うつ病発症
2015年10月~2017年3月 休職
2017年4月 職場復帰
発症から丸4年、そして復職して2年が経とうとしています。
復職後に、主治医・カウンセラー・職場の保健師から「元通りに仕事ができるようになるまで、休んだ時間以上はかかると思うこと!」と何度も何度も言われました。
復職して1年目の2017年。
職場の計らいで、業務量を制限してもらっていたにも関わらず、体力がもたない、情緒は不安定、些細なストレス事象ですぐに心も身体も疲れ果て・・・突発的な遅刻や欠勤も多発し、有給休暇は一日も残さず使い切りました。
自席以外で職場の人と顔を合わせるのが怖くて、職場内に設置されている自販機が使えなかったり、仕事中に突然涙が止まらなくなってトイレで泣いたり・・・、そんなこともありました。それも一度や二度ではなく何度も・・・。
職場の人たちの輪には入れていなかったけど、それでも再休職せずになんとか踏ん張ったことで、環境・雰囲気には少しずつ慣れることができた、そんな1年目でした。
復職して2年目の2018年。
業務量は自然と少しずつ増えていきましたが、同僚たちがカバーしてくれることはとても多かったです。
バリバリ働いていた頃の感覚を思い出す場面も増えてきて、仕事をして充実感を味わうことも増えてきました。
しかし!調子に乗って以前と同じスピードと感覚で仕事をすると、数日後には必ず!心も身体も疲れ果て動けなくなり、遅刻や欠勤をすることに・・・。
それは、まるでガス欠をおこした車のような感じでした。
「動く→疲れる→欠勤」というサイクルを大体月イチで回す日々。
どうしても欠勤してしまう。しかも突発的に。「なんで休まず働けないのか?」もどかしい葛藤が続きました。
復職後も、何度も何度も「もう疲れた・・・もう無理だ・・・」と挫折し泣くことがありました。
でもその度に、自分に合う解決策、自分に必要な対処法、見直した方が良い思考や行動を一生懸命考えました。そしてそれを実生活の中で試してみる。
実際に行動してみる、試行錯誤を繰り返しました。周りの人に積極的に意見を求めました。
「考えて行動してみる。ダメなら次の策を考える。周りの人の意見を素直に取り入れる。」
当たり前のことのようですが、私はこれが出来なかったんです。
でも最近になってやっと出来るようになってきました。リワークを経て土台を作って整えたことが、実を結んできたと実感しています。
社会復帰後も、いばらの道は続きます。でも、そのいばらの道を歩き続ける為に必要な準備をリワークでしっかり行ったことで、復職して2年経過した今、すこし道が開けてきました。
「社会復帰やうつ病の寛解を焦ってはいけない」
周りの人に言われたこの言葉。
焦って自分の現状を理解できなかったり、無理な負担をかけるのは良くないけど、“焦らない”というのは“のんびりやる”ということでもありません。
“焦らない”というのは“少し先へ進む為に今必要な事をしっかりとやる”という事です。
もし、疲れ果てて動けないのなら、働く為にしっかり休む事が必要です。
もし、自分に弱点があって、それが社会復帰を難しくしているのであれば、その弱点の対処法をしっかりと身に付けることが必要です。
そして、一番重要なのは、一人で問題を抱え込むと肝心の“今必要な事”が分かりづらくなる、ということです。
発症して4年、復職して2年目にして、ようやく自分にとって寛解へ必要なことが何かを理解し行動に移せるようになりました。
そして、確実に寛解へ向かっていることが実感できています。