「卒業後、うまくいかないこと」

30代 男性 キヨハさん

働く人のイラスト

私はビリーブで1年9か月程学んで、卒業後、約1年が経過した。

今は実家の機織りの工場で働いており、いくつかの部署がある中で、染色の仕事をしている。

布ではなく、糸の段階で染める。

藍染、反応染め、スンレ染め、柿渋染めなど、いろんな染め方があるので興味深い仕事だ。

朝は8時から15時まで、月・火・木・金と変則で働かせてもらっている。

サボってる人のイラスト

最初はまじめに働いていたのだが、半年もたつと会社に行けなくなってきた。

精神疾患のせいではなく、やる気がないからサボる日が多くなってきた。

サボったりすると厳しい会社ではすぐにクビになってしまったりするが、私の場合は実家の仕事なので別にクビにはならないという甘えもあった。

そして、実家暮らしだから別に働かなくても生きて行けるからいいや・・という気持ちもあった。

そんなある日、母から『あんたのは病気のせいじゃない!ただの横着だ!!』と叱られた。
横着とは、平気で図々しくしている。ということである。

その言葉が胸に刺さり、さすがに仕事に行くようになったのだった。

花の区切り線

悩んでる人のイラスト

私は、毎日逃げる事ばかり考えている。

「人の人生は面倒くさすぎる。他の生き物のなんとシンプルに生きていることか。彼らの方が幸福だ。私は人間に生まれてハズレだった。人間は泣きながら生まれてくるのだ」

これはうつではなく、面倒だ・嫌だ・無気力だ・・というマインドである。

このネガティブさは精神疾患のせいでもある。

ドラゴンのイラスト

私の精神疾患は「強迫性障害」というものだが、私の場合「加害妄想」が出てくる病気だ。

「加害」だから、人を傷付けようとする思いが出てくる。

イメージの中で人を踏んずけたり、人を呪ったりするような想念が、自分の意思とは関係なく出てくるのだ。

そして、感情にも左右される。

怒りとか傲慢とか、そういうネガティブな感情が出てくると、呪いや加害イメージが増幅される傾向がある。

その「怒り由来の加害妄想」に関しては、怒り自体を消さない限り治まらない。

という事で、問題を抱えておけない体質になってしまった。

怒りには原因となる問題があるからである。

怒り由来の加害妄想を消したい➡怒りを消したい➡怒りの原因の問題を解決したい

という具合である。

解決しづらい問題によっては、ずーーっと解決せず、何もできない。気が付くと夜になっていた・・という悲惨な日も1日だけではない。

歩いてる人のイラスト

つまり・・面倒くさがりの無気力な人間に、強迫性障害のイバラのつるが、がんじがらめに絡まっているのだ。

 ビリーブは、卒業した者もウェルカムな施設なので、卒業後も問題だらけなこんな私でもいつでも相談できる拠り所として良いのだ。

定期的に、BBQや山歩きなどのイベントを開催してくれるのも嬉しいし、卒業した社会人たちがOBとして集って来るので、久しぶりに会えたりするのも、懐かしくて嬉しい。

これからも、支援者の方々と相談しながら、仕事は怠けず、病気の自分に過度な無理をさせず、良いバランスを模索しながら行きたいと思っている。

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